昭和の職人の技の総決算(その2)

     ○昭和の職人の技の総決算(その2)

 

 


おはようございます。


前回に続いて、昭和の職人の技の総決算(その2)です。



 

 

本題に入る前に、下記の言葉の意味をご理解ください。


  

            記


「昭和の職人の技の総決算」と名づけたこの言葉の意味


1、技術が後輩に伝わりにくくなっているので、伝えたい。(技術伝承)

2、今後、この世界に入ってくる若い人を育てる教育体制を整えたい。



時代背景が大きく影響して諸事情が加わり、上記の2点の問題が発生しているため、

これらを解決していきたいとの私の思いを込めて名づけた言葉です。

              


 




               (本題)



(その1)では、中間人材が育っていないことと技術伝承が止まってる理由を

 

私なりの考えで書かせてもらいました。


今回は、なぜ技術伝承が止まるといけないのかを書かせてもらいます。


 


 

私と異なった意見をお持ちの方や、「余計なことを言うな」と言う意見など

 

さまざまなお考えがあると思います。各方々諸事情があると思います。

 

重ねてお断りしておきますが、あくまで私なりの考えです。

 

 


 


 何らかの機械の部品を例にします。

 

 

(設計)→(加工)→(仕上げ・組み立て)と、おもな工程があります。

 

以前の職人さんはある程度全ての工程を知っていました。

 

なので、自分で使ってる機械のちょっとした修理やレベル出しなどは、

 

メーカーには頼みませんでした。

 

また、現在は、現場の経験の全くない方が、設計を担当したりしています。

 

理解に苦しむ図面が少なからずあります。

 

固定触れ止めを使う加工の場合などは、あらかじめ受けるところを

 

作ってあるものでした。多少なりともキズが付きますので。

 

現在の図面にはそのような配慮がない方が多いようです。

 

加工を担当する方も、この部品はどのようなところに使われるかを考慮して、

 

加工するべきだと思います。全てが図面に表されている物でもありませんから。

 

仕上げ・組み立ての方も、機械を組み立てる際、


「どの部品で調整すればいいか」

 

の判断をするときに、機械加工しやすい部分を選択することが出来ません。

 

また、P級のベアリングに合い印が付いてるいように、機械加工でのわずかな

 

癖をキャンセルするような組み方が出来ません。

 

このように、各受け持ちの担当部分のみの都合で判断してしまい、

 

総合的な判断が出来なくなって来ています。

 

表現方法を変えれば、複合的な問題を解決出来なくなって来ています。

 

 


設計は、      図面を書きそれで機械が出来ればいいではないか。

 

加工は、      図面の公差を守り、検査に合格すればいいではないか

 

仕上げ・組み立ては、支給された部品を組み図に書かれているように組めばいいではなか。

 

 


このようなお考えもあろうかと思いますが、何か味気ないように思ってしまいます。

 

本当にそれでいいのでしょうか?

 

総合的技術力をお持ちで、お互いの工程を考慮し工程を進めて行くことが出来る方は、

 

時には自分の受け持ちの部分以外の事にも意見を言って、

 

お互い向上し合えると思います。(加工担当者が設計担当者と意見を交わすなど)

 

しかし、現在ではこれを言うと、文句を言ってると誤解されます。

 

少しでも良い方向に向かうように意見を言ってるつもりですが、

 

嫌な所をつつかれたみたいな雰囲気になってしまいます。

 

愚かなことだと思います。自分のプライド?のため真実を曲げてしまい、

 

結果良い方向には向きません。

 

 


「全体的にはプラスにならない行動を取ってしまっているのです」

 

     (ここ重要だと思います)



 

 

自分の担当の技術だけしか持っていない方には通じないようです。

 

総合的な技術力がなければ、お互い向上し合えないし、

 

発生した複合的な問題を解けないと思います。

 

現在はあまりにも分業化が進みすぎて、全体を見据えての仕事が

 

できていないように思います。

 

私は、総合的な技術伝承が必要だと思います。

 


(続く)


■「技術伝承」について

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